ピロリ菌の除菌後に逆流性食道炎が悪化?
胃潰瘍や胃癌の原因と言えるピロリ菌。
除去治療をすると胃食道逆流症の症状が出るらしい!
食事中の胃酸の分泌が増えて胃液が多い状態になるのが原因だとか。
でも、だからといってピロリ菌をそのままにしておいていいのか…
ピロリ菌の除去は是か非か?
近年、日本や欧州で増加中の逆流性食道炎。
その原因の一つとして挙げられるのがピロリ菌なんです。
ピロリ菌といえばあまり良いイメージはなく胃の病気を引き起こす原因…という認識がありますよね?
でも実は逆流性食道炎に関してはピロリ菌が胃にいないことが胃食道逆流症に繋がっているようなんです!
今回は、そんなピロリ菌と逆流性食道炎の関係をまとめてみました(^O^)
ピロリ菌と胃酸の関係。胃の中を覗いてみる
胃腸科で内視鏡検査を受けたときに僕は同時にピロリ菌の検査も受けました。
検査から1週間後、結果を聞きに行くと「逆流性食道炎」と診断されたんです。
「ピロリ菌の検査はどうでした?」と検査後に僕が医師に聞くと
「問題ありません。でもだから逆食になりやすいのかも」と言われピロリ菌がないから逆食になるの?
…と驚いたのを覚えています。
イメージ的にはピロリ菌=悪で胃がんや胃潰瘍の原因となる菌。
なのでピロリ菌がないから逆流性食道炎と言われたのが『?』でした。
日本で胃食道逆流症が増えた原因がピロリ菌?
家に帰って調べてみると確かに近年、日本や欧州などの先進国で逆流性食道炎の患者が増えたのはピロリ菌と関係があることが判明。
アステラス製薬のサイトによると
ピロリ菌と逆流性食道炎の関係について、
ピロリ菌に感染している人の割合が高い国は
逆流性食道炎の患者さんが少ないことが分かっています。これは、ピロリ菌によって胃に炎症が起こると、
胃酸の分泌が少なくなるためと考えられています。日本はピロリ菌に感染している人の割合が高い国でしたが、
衛生環境が改善してきたことで、その割合は低くなってきました。これが近年、日本で逆流性食道炎が増えたことの
引用元 http://www.astellas.com/jp/health/healthcare/gerd/basicinformation02.html
ひとつの原因と考えられています。
衛生環境がよくなることで意外な病気(胃酸過多)が増えたというちょっと皮肉めいた話ですね。
ただこれなら近年、日本で僕達と同じように逆食に悩む人が増加しているのも納得できます。
優先されるのはピロリ菌と逆流性食道炎のどっち?
ピロリ菌を除去すると逆流性食道炎のリスクが高まる。
でもだからといって「胃酸が増えるからピロリ菌を除去しない」
…という考えは完全に 間違っているので注意しましょう。
まず優先されるのは胃がん、胃潰瘍の確率を上げるピロリ菌があなたの胃にいるかどうか?
いたら除去するのが適切な処置です。
逆流性食道炎や胃酸過多に関しては胃酸分泌抑制薬を服用すればいいですし生活習慣を正せば緩和もできます。
そもそもピロリ菌を除去すれば100%胃酸過多になるわけでもありません。
(正確な逆流性食道炎の原因は今も定かではありません)
病気としてはピロリ菌が引き起こす病が圧倒的に深刻度が高い。
【ピロリ菌除去>逆流性食道炎】
この優先順位で検査と治療を受けましょう。
もし除去をして胸焼けを感じたら医師から薬を処方してもらうなり自宅でできる解消法を実践してみるといいですよ。
それに関しては別の記事でまとめていますのでよかったら参考にしてください
今回のテーマは【ピロリ菌を胸焼けの関係】でした。
ではまた、次の記事でお会いしましょう(^^)