逆流性食道炎になりやすい人はどんな人?
薬剤を飲むだけでは完治しない厄介な病気『胃食道逆流症』
そんな病気の原因は何なのか?
治療の為に探ってみましょう。
ゲップや胸痛、食後の胸焼けなど辛い症状を引き起こす病気の原因から対策を考えてみる!
『なんでこんな病気に?』
逆食になってから、症状が辛い時にこんな疑問が毎回、浮かんできます。
純粋な疑問というよりはそれまでの後悔も混ざったようなモヤモヤとした複雑な気持ち(^_^;)
- 薬を飲む
- お酒を控える
- お菓子を我慢
医師から言われたことをそのまま実践してもなかなか治療が長引いてくると精神的にもキツくなるんですよね。
ただ自分の体なので自分で何とかしないといけない。
そこでまずは逆食になったキッカケ、病気の原因を突き止める所から始めました。
原因がわかれば症状の対策も治し方も、完治したあとの予防もできる!
「自分がなぜ病気になったのか…」あなたも、まずはそれを探りませんか?
今回のテーマは 【逆流性食道炎の原因】
胃腸科の医師に聞いたことネットや書籍で調べたことをまとめています。
原因(Ⅰ) 腹圧が高まり胃酸が逆流しやすくなる
多くの人に挙げられる原因として『腹圧が高まること』があります。
腹圧とはお腹の圧力のこと。
お腹への圧がかかればそれだけ逆流しやすくなりますよね?
当たり前の事なんですが腹圧が高まる行為は無意識に生活で行っていることが多い。
だから、頭ではわかっててもついついしてる行動がありそれが治療の妨げにも繋がる。
どういった日常生活の行動が腹圧を高めてしまうのか?
大きく分けて3つあります。
① 過食や暴飲暴食などで脂肪が胃を圧迫する
1つ目は不摂生な生活。
運動をしなかったりダラダラ食いをしているとお腹に贅肉がつきますよね?(^_^;)
肥満になれば、その肉の分だけお腹への圧もかかってきます。
よく肥満が逆食を誘発すると言いますがそれは腹部の脂肪が胃を圧迫するから。
また生活のリズムが狂うと便秘にもなりやすくなります。
腸に便が詰まるのも胃圧がかかる原因に(>_<)
慢性的な便秘の人は「体質だから」と開き直らず食生活の改善をした方がいいですよ(笑)
② お腹に圧がかかる姿勢に要注意
2つ目は姿勢
ある姿勢をとることでお腹に圧がかかりやすくなるので注意。
そのある姿勢とは背中を丸めることです。
一度、意識してみるとわかりますが背中を丸めるとお腹にグッと力が入りますよね?
この姿勢を長時間、とっていると胃酸が逆流しやすくなります。
以下のような姿勢を普段からとっていませんか?
【腹圧を高める姿勢】
- デスクワーク、勉強
- 猫背、首猫背
- スマホの操作時間が長い
- 巻き型(肩を丸めてすぼませるクセ)
- うつぶせ寝
これらの行動は普段から無意識にやってしまいがちですし自覚すらしてないケースもあります。
一度、家族や友人に背中が丸まってないか確認してもらうといいですよ(^^)
特に食後は要注意。
食直後は一番、上がって来やすいので姿勢には意識を向けておきましょう。
こちらの記事で姿勢の矯正を詳しくお話しています。
③ 妊娠中も胃酸が逆流しやすい!
最後に挙げられるのが妊娠中。
お腹に赤ちゃんがいることで胃に圧力がかかって逆流しやすくなります。
妊婦さんが一時的に逆食になるのは、これが原因。
妊娠してる間だけ逆流するので出産後は楽になるのです。
その間の症状は0には出来ないし一般的な治療法が効果が薄いのが辛いところ。
(僕の母も妊娠中は気持ち悪かったと言ってましたし…)
原因(Ⅱ) 胃酸の分泌量を多くしている
次に挙げられる原因は胃酸過多
必要な胃酸の量よりも多く分泌されることで胃熱や胸焼けといった症状がでます。
さらに胃酸が喉に上がってくれば咳が出たり喉の痛みも併発。
(胃酸は『酸』なので体への刺激が強く危険なんですよね)
胃酸の分泌が上手く行かなくなるのは以下の3つの可能性が高いと言えます。
① 精神的なストレスにより自律神経が乱れる
1つ目は自律神経が乱れることによって起こります。
自律神経とは僕たちの意志とは無関係に働く生きるための活動を司る神経。
呼吸や消化活動、内蔵の動きは僕たちが意識的に命令して働くものではありませんよね?
そういった勝手に働くものをコントロールしてるのが自律神経。
その自律神経がストレスや生活習慣で乱れると消化機能も正常に働かなくなります。
胃酸を多く分泌したり消化をせずに胃もたれになって結果、胃酸が過剰に出るようになったり…
自律神経の乱れが胃酸の分泌量を多くし逆食へとつながって行くんです(>_<)
胸焼け以外の症状としては肩凝りや不眠症、頭痛や抑鬱などがあればあなたの自律神経は乱れていると判断できます。
そういった場合はストレスの軽減が治療の大きなポイントになりますね。
② ピロリ菌を除去すると一時的に胃酸が増える
2つ目はピロリ菌の除去。
ピロリ菌を退治することで胃液が多く出るようになります。
そもそもピロリ菌とは胃がんや胃潰瘍の原因とされていて検査で見つかれば健康の為に除去する場合がほとんど。
ただピロリ菌は胃液の分泌を抑える菌でそれを除去すると一時的に以前より胃液が多く分泌されてしまいます。
これは多くは一時的なもので時間が経つと元に戻ります。
それでもピロリ菌除去はメリットばかりではなく胸焼けを誘発することもあることに注意。
③ カフェインなど胃酸分泌を促す飲み物をよく飲む
最後の要因はカフェインです。
カフェインを摂取すると胃酸が多くでることになります。
もともと食後にコーヒーを飲むのは胃液を多く出して消化をスムーズにするため。
一般の人なら食後のコーヒーはそういった効果があるのです。
過剰に摂取すると『胃酸の出すぎ』になり胃酸過多に陥ります。
普段、僕たちがよく飲むものでカフェインが含まれる物は以下の通り↓
【カフェインを含む飲み物】
- コーヒー
- 緑茶
- 紅茶
- ラテ
- 栄養ドリンク
- 烏龍茶
- コーラ
少しなら何も問題はありませんが胃が空っぽの時に一気に飲んだり1日何杯も飲んでると胃酸過多のリスクが増加。
『適量』を意識すれば消化に心強い味方になるので自分にとってちょうどいい量これを知ることが大事ですね(^^)
飲んで良い飲み物、飲んではイケない飲み物
これらについては下記の記事でお話しています。
忠実に守ろうとすると飲める種類が少ないので辛くなります。
個人的に胸焼けを招くもの飲むと楽になるものを見つけて上手く付き合う方法を考えましょう。
原因(Ⅲ) 括約筋が緩むと胃酸が逆流する頻度も増える
逆流性食道炎、最後の原因は『下部食道括約筋の緩み』です。
嘔吐や吐き気、呑酸の症状が強い人はこの原因が当てはまる可能性が高いので必見。
もともと胃に入った食物が食道に上がって来ないのはこの括約筋が閉まってくれてるから。
ここがキュッと閉じてるから食後に動いたり、逆立ちしても食道に上がらないんですね。
じゃあもし、この筋肉が緩んだら?
フタが閉じなくなったら?
そうなった時に発症するのが逆食。
フタ(括約筋)が緩むことでちょっとした刺激でも 逆流しやすい体になってしまいます。
ではどういった事をするとこの下部食道括約筋は緩むのか?
具体的には3つあると言われています。
① 食事の欧米化はやっぱり危険
1つ目の緩む原因は食生活。
肉中心の食事や脂っこい物を食べるとコレシストキニンという物質が分泌されます。
このコレシストキニンが括約筋を緩める作用があるので欧米的な食事はオススメできません。
近年、日本の逆流性食道炎の患者数増加が食の欧米化が要因とされている。
肉の摂取が括約筋を緩めることになるからなんですね。
また動物性タンパク質は消化に胃酸を多く必要とするのでそういった意味でも多量摂取はNG。
大豆などの植物性タンパク質や魚などを積極的に食べて肉の量を減らしてみてはどうでしょうか?
② やっぱり歳には勝てないのか?
2つ目の要素は加齢。
歳をとることによって括約筋が緩んでしまうんです。
高齢者に逆流性食道炎持ちの人が多いのは歳を取り括約筋が緩んでしまうから。
こればかりはしょうがない面があり普段の生活で治すのは難しい(>_<)
それ以外の方法(食生活や生活習慣)で楽にする方法を見つけた方がいいですよ。
③ 酒、アルコールが大好きな人は要注意
括約筋が緩む3つ目の要因は『アルコール』です。
アルコールを飲むことで筋肉の動きが鈍くなり括約筋も閉まらなくなる。
お酒を飲むとフラフラしたり上手く歩けなくなりますよね?
これは筋肉が正常に働かなくなるからでそれが下部食道括約筋でも起こってるんです。
飲む量を減らす、一日おきに飲むなど対策が必要になりますね。
(辛い決断ですが…泣)
いかがでしたか?
最後に今回の記事の内容をおさらいしましょう(^^)
【記事の復習】
- 逆流性食道炎の原因は大きく分けて3つ
- ① 腹圧…便秘や肥満、猫背や妊娠など
- ② 胃酸過多…ストレスやピロリ菌、カフェイン
- ③括約筋の緩み…肉中心の食生活やお酒、加齢
一つだけ当てはまって逆流性食道炎になるのは稀。
多くはこれらの原因のいくつかが 重なり合って病気を発症します。
どれが当てはまっていますか?
どれに心当たりがありましたか?
もう一度、これまでの生活を思い出してあなたの逆食の原因を探ってください。
治し方については次の記事でまとめてあります。
読んで頂ければ嬉しいです(^^)
原因を突き止めて改善し以前の生活を取り戻しましょう。
ではまた(^O^)
胃内のあれだけの強酸の中に生きているピロリ菌。理由があってそこに寄生していたはず・・・。それを除菌することで、どうなるかも考えずに抗生物質で滅菌してしまったことが大きな間違いだったのではないでしょうか?ピロリ菌の再感染が必要だと思います。その現実性について情報がおありでしたら、是非とも貴兄のこのブログにアップしてください。逆食から生還するにはそれしかないように思えますが・・・。